「あと少し…‼」最近増えている“もったいない不合格”
最近、英語指導者ではない一般学習者の方の受験が増えてきています。
英語学習への意識が広がっていることを、とても嬉しく感じています。
一方で、採点をしていて、「あと少しなのに…!」と思うケースも増えてきました。つまり、もっと丁寧に準備していれば十分合格できたのでは…と感じるケースです。
今回は、最近特に感じている「もったいない不合格」についてお話ししたいと思います。

発音以前に、“確認不足”が多い
最近特に増えているのが、「基礎的な確認不足」です。
例えば、こんなケースが増えています。
・単語を思い込みで読んでしまっている
・アクセント位置を確認していない
・似ている音を雰囲気で発音している
・自分の声(発音)をほとんど聞き返していない
これは、発音スキルが低いというより、「自分の音を客観的に確認する習慣」がまだ十分についていない状態とも言えます。実際、ご本人はかなり頑張って練習されていることも多いのです。だからこそ、「そこだけ確認していれば…!」と感じることも少なくありません。
「たくさん読む」より、「確認して修正する」を繰り返そう
「試験の前に何十回も音読しました!」という受験者もいらっしゃると思います。
もちろん、練習量はとても大切です。しかし、発音は「読む回数」だけではなかなか上達しません。
例えば、こんなサイクルで練習してみてはどうでしょう。
・辞書やお手本音声で、一つひとつの音やアクセントを確認する
・自分の声を録音して、お手本と聴き比べる
・「どこが違うのか」を自分なりに分析する
・修正して、もう一度録音してみる
録音したものを、一度発音を専門に教えているプロの指導者に聴いてもらっても良いかもしれません。とにかく、「確認」を怠らないようにすることが大切です。
アクセントの位置が間違っていたり、母音を思い込みで発音していた、などというミスは、ほんの少し立ち止まって確認するだけで防げるはずです。
「たくさん練習した」ことよりも、「どれだけ丁寧に確認したか」が合否を分けることもあるのです。
提出まで2週間。その時間をぜひ有効に使ってください
英語発音技能検定EP-Pro®は、問題を受け取ってから動画の提出まで、最大2週間あります。
この期間は、単に文章を何度も読むための時間ではなく、文章を理解し、自分の英語として表現するための時間でもあります。
単純に見える短文でも、しっかりと読んで内容を理解すると、「これはこんなシチュエーションかな?」「この文の中では、ここが一番伝えたい内容なんだな」「きっとこんな感情が裏にあるんだろうな」ということが見えてきます。
そうすると、自然とイントネーションや強調したい単語も変わってきます。
英語は、一語一語を正しく読むだけではなく、「意味を伝える読み方」がとても大切です。ぜひ、動画撮影の前に一度文章をじっくり読み、どのような気持ちで話しているのかを考えてみてください。
聞き手にどのように伝わってほしいのかを考えれば、きっと、読み方も大きく変わるはずです。
無理に上位級から受けなくても大丈夫
また、最近は、最初から2級に挑戦される方も増えています。
もちろん、十分な実力がある方であれば問題ありません。ただ、基礎の確認が不十分な状態で上位級に挑戦すると、細かなミスが積み重なり、「あと少し届かない」という結果になりやすくなります。
英語発音技能検定EP-Pro®は、上位級ほど「なんとなく通じる」では通りません。だからこそ、不安がある場合は、まず3級から挑戦することも、とても良い選択です。
3級は決して「簡単な級」ではなく、英語発音の基礎を丁寧に確認するための、大切なステップです。
焦らなくても、スキルはしっかり伸びます!
発音は、一気に完成するものではありません。
録音して、聞き返して、修正して、また確認する。
その積み重ねによって、少しずつ安定していきます。
実際、何度か挑戦しながら着実に力を伸ばしている方もたくさんいらっしゃいます。
「早く上の級へ行かなきゃ!」と焦る必要はありません。
まずは、自分の音を丁寧に確認しましょう。それが、上達への一番の近道です!
焦らず、一つひとつ確認しながら取り組んでいただけたら嬉しく思います。
このコラムを書いたのは…
菅沼直子 一般社団法人Triple C協会代表理事 2男2女の母
1972年東京都出身。5~9歳までの間、アメリカのサンフランシスコ郊外で過ごす。帰国後は公立の小・中・高で学び、1995年慶應義塾大学環境情報学部卒業。子どもの小学校入学をきっかけに東京都内で小学校英語活動のゲストティーチャーを6年間務める。離婚後、子ども 4 人を連れて和歌山へ移住。生活のために始めた英会話講師の仕事を通して『地域による教育格差』と『根深い日本人の英語発音コンプレックス』を強く感じ、この2つを解消できる方法を探るようになる。英語を教える先生のスキルアップこそが日本人の英語コンプレックスを無くしていくカギとなるのではないかと考え2017年より【英語発音技能検定EP-Pro®】及び【英語発音技能測定テストEP-Jr®】を開発運営開始。2021年には音声連動型【英語学習教材シリーズEP-edu®】を開発。
