継続は力なり!
リスニング力向上のために毎日出来ること2つ
- 映画でもテレビドラマでもいいので、英語で30分視聴
- 短い文でいいので、毎日15分音読
一日45分だけ。この2つだけ。
ただし、絶対に毎日続けること。
これだけでいいの?
新しい言語を身につけるのは実はそれほど難しい事ではありません。
学校の授業で何千時間と勉強したのに、身につかなかった…とお嘆きの方もいらっしゃると思いますが、それは学習方法が「言語を身につける」ことを目的としていたのではなく、「試験で良い点を取る」ことがゴールになっていたからです。
よく、「現地に行っちゃえば何とかなる!」と聞きますが、これはあながち間違っていません。3日ほど滞在しているうちに、よく耳にするフレーズくらいは聞き取れるようになっているものです。
映画やドラマの視聴をお勧めするのはこの理由からです。実際の英会話では思っているよりも簡単で単純な単語で構成され、文法も思っているよりも複雑ではありません。観るならコメディとか、恋愛ものとか、何でも良いのですが、生活に密着した題材であればあるほど、ヒントになるフレーズにどんどん出逢えます。
また、台詞とはいえ「本物の会話」であることが大きなポイントです。喋っているのが男性か女性か、大人か子供か、感情はどうなのか、職業は何なのか、どういうシチュエーション、ロケーションなのか、そういう事もすべて一瞬で視覚的に理解でき、それに伴って、「こういう時にこういう返しをすればいいのか…」という情報をどんどんインプットしていくのです。
コップを満たそう
例えると、どんどん自分の中の「言語のコップ」にフレーズを入れていくのです。入れて入れて入れていくと、ある日突然、コップが満杯になってこぼれてきます。こぼれてきたのが「アウトプット」される言語なのです。
コップをなみなみ満たすまでちょっと辛抱が要りますが、前に入れたものが蒸発する前にどんどん注ぎ足すのがコツです。つまり、毎日続けること!
音読も同じです。音読も「インプット」の作業と捉えて練習すると良いと思います。一番お勧めなのは、絵本の音読です。こちらも絵で情報がある程度賄えるので、理解力が高まります。
そして何よりも大切なのは、フォニックスの法則に沿って「正しく」音読することです。毎日練習するうちに、口が慣れてきますよ。
このコラムを書いたのは…
菅沼直子 一般社団法人Triple C協会代表理事 2男2女の母
1972年東京都出身。5~9歳までの間、アメリカのサンフランシスコ郊外で過ごす。帰国後は公立の小・中・高で学び、1995年慶應義塾大学環境情報学部卒業。子どもの小学校入学をきっかけに東京都内で小学校英語活動のゲストティーチャーを6年間務める。離婚後、子ども 4 人を連れて和歌山へ移住。生活のために始めた英会話講師の仕事を通して『地域による教育格差』と『根深い日本人の英語発音コンプレックス』を強く感じ、この2つを解消できる方法を探るようになる。英語を教える先生のスキルアップこそが日本人の英語コンプレックスを無くしていくカギとなるのではないかと考え2017年より【英語発音技能検定EP-Pro®】及び【英語発音技能測定テストEP-Jr®】を開発運営開始。2021年には音声連動型【英語学習教材シリーズEP-edu®】を開発。