コラム

お勧めしない学習法

英語学習

お勧めしません… ○○なリスニング教材を聞くこと。

「日本語→英語」の順番で音声が流れるリスニング教材がありますね。これは、スピーキング力を伸ばすためには有効ではありますが、リスニング力の向上には直結しない場合が多いです。なぜなら、ただの「単語探しゲーム」になってしまうからです。

知っている単語を探すだけになっていませんか?

変な例えですが、動物園へ訪れたとしましょう。ゾウやキリンなど大きな動物は一目瞭然でわかりますが、時々、オリの中の草木が生い茂っていて、一見、何が展示されているのかがわからない時がありますよね。すると、大抵の人は、オリ付近に掲げられている看板を探し、「あ、ここにはシロフクロウが展示されているんだ」と認識します。それからシロフクロウを一生懸命探します。で、無事に見つけたら「あ、いた!さ、次いこ、次!」となる人が多いと思うのですが、どうですか?

リスニング教材も、これに似ていると思うのです。

例えば、

日本語で「私は自転車に乗るのが好きです」という音声が流れたら、きっと bike, ride, like という単語が出てくるな…と思って身構えますね。

そうして身構えたところへ、

I like to ride bikes. と、期待通りの英文が出てきたらいいのですが、

I am fond of riding bicycles.  と、ちょっと変化球で来てしまったら、どうでしょう?この英文、すんなりと耳に入ってくると思いますか?

一生懸命に聴く姿勢

では、先ほどの動物園の話に戻りますが、看板に、もし「シロフクロウ」ではなく「ソレノドン」と書かれていたら、どうですか?どんなものを想像しながら探しますか?大体、「ソレノドン」って鳥類なのか哺乳類なのか…サイズも色もわからないもの、どうやって探すのでしょうね。想像すらできないものを探すのは困難極まりないですよね。

でも、未知のものである分、余計に神経を尖らせ、目も光らせて探しませんか?

少し強引かもしれないですが、英文のリスニングも、これに少し似ていると思うのです。

「え?今のなんて言ってたのかな?」と何度も何度も聞き直すのは大事ですし、答えを和訳された文に求めるのではなく、英文のセンテンスを目で見て確認する方がリスニング力は上がります。ですので、電車通勤の方は出来るだけテキスト(目で英文を確認できるもの。字幕でも良いです)も一緒に用意してリスニングの練習に励み、ドライブ中に勉強する方は、ひたすら英文だけを聞く。

日本語に邪魔されて「単語探し」にならないように、文全体を聞き取るトレーニングをするのが最良です。

(ちなみに、「ソレノドン」は絶滅危惧種の哺乳類で、ネズミやモグラの仲間だそうです!)


このコラムを書いたのは…

菅沼直子 一般社団法人Triple C協会代表理事 2男2女の母

1972年東京都出身。5~9歳までの間、アメリカのサンフランシスコ郊外で過ごす。帰国後は公立の小・中・高で学び、1995年慶應義塾大学環境情報学部卒業。子どもの小学校入学をきっかけに東京都内で小学校英語活動のゲストティーチャーを6年間務める。離婚後、子ども 4 人を連れて和歌山へ移住。生活のために始めた英会話講師の仕事を通して『地域による教育格差』と『根深い日本人の英語発音コンプレックス』を強く感じ、この2つを解消できる方法を探るようになる。英語を教える先生のスキルアップこそが日本人の英語コンプレックスを無くしていくカギとなるのではないかと考え2017年より【英語発音技能検定EP-Pro®】及び【英語発音技能測定テストEP-Jr®】を開発運営開始。2021年には音声連動型【英語学習教材シリーズEP-edu】を開発。

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