コラム

短母音 O の発音

発音

もう一度確認しましょう 短母音 “o” の発音

【英語発音技能検定EP-Pro】の採点をしていると、短母音の “o” の発音が安定していない方が多く見受けられます。

本検定の総受験者数のうち、2級を受験する方が最も多いのですが、その中でも短母音の “o” の発音について指摘される方が非常に多いので、今回のコラムでは、o の発音の仕方についてもう一度おさらいをしてみようと思います。

o というアルファベットを見ると、どうしても「オ」という音を出したくなります。

口の形をアルファベットの小文字の 「o」 の大きさ程度に開けて言う「オ」という音。

dog を「ドッグ」

hot を「ホット」

と発音してしまっている方、多いのではないのでしょうか?

O は大文字の「O」の口で!

見ていると、どうしても顔を下に向けた感じで、口をすぼめて「オ」と発音してしまっている方が多いです。イギリス英語でしたらこれで構いませんが、他の発音はアメリカ英語なのに “o” だけイギリス英語になっている方が非常に多いです。

日本語には無い音なので、マスターするまで少し練習が必要になります。

アメリカ英語の “o” は、大文字の “O” の口の形にするのが正解です!

顔を上げ、顎先も斜め上方30°くらいの角度まで上げた感じで、声を3mくらい先の方へ投げるようにして出すと綺麗な “o” の音が出ます。

慣れるまでは、少し大げさなくらい、気をつけて出すようにしてください。

また、aw の音も同様な出し方で、少し長めに出す音なのですが、こちらも苦手な方が多いようです。

こちらのYouTubeで、わかりやすく説明されていますので、ご参照ください。

【英語発音技能検定EP-Pro®】では

指導者が常に安定した発音で、お手本となる良質な英語発音を提供することが出来ているか」をチェックしています。

検定試験で減点されてしまう方の多くは、この短母音の “o” の発音が単語によってブレてしまったり、いわゆるカタカナ英語の「オ」の音になってしまっています。

英語と日本語の大きな違いである、「母音」。

指導者の方は生徒様のリスニング力アップのためにしっかりと母音の発音をマスターすることが大切です。

Remember… practice makes perfect!!

練習、頑張ってくださいね!


このコラムを書いたのは…

菅沼直子 一般社団法人Triple C協会代表理事 2男2女の母

1972年東京都出身。5~9歳までの間、アメリカのサンフランシスコ郊外で過ごす。帰国後は公立の小・中・高で学び、1995年慶應義塾大学環境情報学部卒業。子どもの小学校入学をきっかけに東京都内で小学校英語活動のゲストティーチャーを6年間務める。離婚後、子ども 4 人を連れて和歌山へ移住。生活のために始めた英会話講師の仕事を通して『地域による教育格差』と『根深い日本人の英語発音コンプレックス』を強く感じ、この2つを解消できる方法を探るようになる。英語を教える先生のスキルアップこそが日本人の英語コンプレックスを無くしていくカギとなるのではないかと考え2017年より【英語発音技能検定EP-Pro®】及び【英語発音技能測定テストEP-Jr®】を開発運営開始。2021年には音声連動型【英語学習教材シリーズEP-edu®】を開発。

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