コラム

日本の英語教育の行く末は…?英語教育改革待ったなし。

英語学習

英語教育に携わる先生方やお子様の英語教育について関心の高い保護者様は、きっと現状の公立の小中高の学校の英語教育については、いろいろと考えや改善に対するご要望もお持ちではないかなと思います。

表面的には小学校に英語教育が教科として導入され、変化は見えますが、まだまだ旧態依然の大学入試ありきの英語教育。根本的な学び方の変革にメスを入れない限りは、日本人が公教育であれだけ時間をかけて学んでも、第二言語を話し、運用できる子どもたちを育てることは非常に難しいのではないかなと思います。

さて、そんな中、非常に興味深いデータが公開されていますので、ご紹介したいと思います。

EF English First が公開した English Proficiency Index

2022年にEF英語標準 テスト(EFSET)またはEF社の英語実力テス トを受けた220万人を超える受験者のテストデータを基にし、「世界の英語能力指数」をランキング化し、公表されたものです。

さて、1位はどこの国でしょうか?そして日本は・・・?

ヨーロッパがランク上位、アジアも30位以内に入る高い英語レベルを有している国も

1位はなんとオランダでした。

2011年から2023年にかけてのProficiency trends(写真右側)が高いレベルでずっとキープされています。

実際にオランダで生活をされている方にお話しを聞くことが出来ましたので、こちらでシェアさせていただきます。

オランダは国をあげて国際的な環境を作り上げている。オランダは小さな国のため、自分たちだけでは生きていけないということを認識していて、そのために英語の必要性を感じ、国民が英語の言語や文化に触れられるようにイギリスやアメリカの番組が普通に流れているようです。

特にアムステルダムはニューヨークに次ぐ世界第二の国際都市ということで、いろんな国の人がいることが当たり前という環境のため、英語が日常に溢れている。そのような環境の下で生活しているので、母国語ではないのに英語を流暢に操れる人が多いというのは至極当然とのこと。そのため小さなころから英語に触れる環境が出来上がっている。

英語教育や教育そのものの水準も高い北欧を常に意識している点もオランダの英語力が高いことを示す根拠となりますね。第二言語習得は成功事例から学ぶということと同時に、「国内の環境整備」に国を挙げて取り組む覚悟も必要なのだなと感じました。

オランダの人たちには英語を話す際のその国特有のなまりのようなものはほとんどなくとても聞きやすいとのこと。イギリス人じゃないかと間違うほど流暢に話される方も珍しくはないそうで、やはり日常レベルで英語を「聴く」「話す」ということが毎日毎日当たり前のこととして積み重ねられていることが、第二言語習得の鍵だなと改めて感じました。

1位から12位までの”Very high proficiency(非常に高い英語力)”にランキングされた国は以上の国々です。北欧はやはり上位にランキングしていますね。シンガポールが2位というのもさすがです。アジアの中ではダントツです。


フィリピンが20位。ジェンダー平等の観点も146ヵ国中16位(2023年)と上位ですし、どんどんフィリピンも国際化が進んでいます。日本の「出遅れ感」をさらに感じずにはいられません。


マレーシア、香港も世界25位と29位。30位以内という高い位置にランキングしています。マレーシアはGrab(配車サービス)を利用しても、英語が話せないドライバーさんの方が少なくて、大半の方は流暢に英語でお話しくださいます。

生活の中に英語が当たり前に浸透しているというのが、実際に行って感じた印象です。今年の夏に行ったマレーシアでお世話になったガイドさんが、「マレーシアにはいろんな国の人が住んでいますから、英語が使えるのは当たり前、それ以外の言語が話せるのも当たり前です。」と仰っていたことを思い出しました。


さて、我らが日本。何位だと思われますか?

113ヵ国中87位でした。

アジアの中では23か国中15位とどちらも下位に位置しています。

また、2011年から2023年の右側のグラフを見ますと、徐々にスコアが下がっており(=能力が落ちてきている)、近年はその下げ幅が大きいことも非常に深刻な問題ではないかなと思います。

日本の受験ありきの英語教育をもういい加減に見直さなければ、開発途上国と同レベルの英語力からの脱却は難しいでしょう。英語を受験教科から逆に外して、高校校2、3年生の段階で、IELTSで6.0程度、CEFRでB1-B2を取るためのトレーニングを学校教育の中で行い、交換留学プログラムや留学、単位互換なども教育カリキュラムの中にいれるくらいの思い切ったカリキュラム変更をしていかないと、そう簡単には上がらないのではないでしょうか。


みなさんは、このランキングをあと50位上げるためにはどんな施策が必要だと思われますか?またぜひご意見お寄せいただけたら嬉しいです。

英語が使いこなせない日本人の将来もまた深刻です。日本語だけで何とかなった日本のいい時代は過ぎ去りました。超高齢化社会に人口減少のダブルパンチの日本の現実。日本人だけで、日本語だけでなんとか国を立て直すのはもう難しい段階にきているのではないでしょうか?欧米のように移民ももう少し受け入れ、制度を整えながら、英語という言語も日常レベルで受け入れていかないと、日本の良さを発信できる人材は国内に育たないだけでなく、海外への流出がより顕著になるのではないかなと懸念します。教育水準の高いフィンランドも昔は英語を運用できない人たちが多かったという時代からより良くなり、今があると聞いたことがあります。他国の事例に学び、国の将来を真剣に考え、柔軟にかつ思い切った施策をもう今講じていかないといけない段階ではないのかなと、とてももどかしく思います。

ちょっと暗い日本の現実のお話しになってしまいましたが、このコラムを読んでくださっているみなさんはきっと、日本の英語教育や第二言語の指導に非常に高い関心をお持ちの方だろうと思います。英語を言語として捉え、まず耳から育て、発音の仕方を学ぶ本来の言語習得の基礎を指導できる指導者も教育現場に足りていません。【英語発音技能検定EP-Pro🄬】は、「日本の英語教育を何とかしたい!」そんな想いのあるみなさんにぜひ受験していただけたら嬉しいです。


新しい年がもうそこまでやってきています。来年は辰年ですね。辰年には「陽の気が動き、万物が振動するので、活力旺盛になり大きく成長、形の整う年といわれている」そうです。(All Aboutより引用)

新しい年に新しいチャレンジをし、またそこから新たな可能性や能力を開花される英語指導者の皆様が増え、皆様とともに一つの潮流となれる日を目指してまいります。

来年も引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。


このコラムを書いたのは…

大西由紀子

一般社団法人Triple C協会理事 英語発音技能検定EP-Pro®特級第一号ホルダー・滋賀県の英会話スクールEnglish Adventure Academy代表 

「18歳までに海外進学を進路選択の一つにできる英語力と海外で英語で学びたいと思えるグローバルマインドを育てる」という大きなミッションを掲げ、様々なスクール様、エージェント様、そして関連企業の皆様とコラボしながら子どもたちが海外に羽ばたくお手伝いをしております。

写真・Hula・フルーツ&スイーツそして吉本新喜劇が大好きな1男2女の母

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