コラム

「覚えられないから英語ができない」?

英語学習

こんにちは!

一般社団法人Triple C協会代表理事の菅沼直子です。

私は先生向けに開発した【英語発音技能検定EP-Pro®】を運営する傍ら、子どもから大人までの生徒さんへ個別でレッスンを行っています。

レッスンの内容は本当にさまざまで、ゴスペルをかっこよく歌いたい!と言う方に発音指導をする事もありますし、小学生にフォニックスや多読を指導することもあります。英検の面接対策もしますし、獣医学部を目指している子に受験英語も教えています。中身は本当にカスタムなので、教える側としても、とても楽しく取り組んでいます。

さてそんな中、「もう歳だから新しいことを覚えるのが難しい」とか「テストのために単語をこれだけ覚えなきゃならないのに、発音まで覚える余裕なんかない!」と生徒さんがボヤくことがよくあります。

Image by Riad Tchakou from Pixabay

私も自分の記憶力が年々劣ってきているので、覚えることが難しいという意見に関しては本当に「うんうん、そう…そうよね…!」と感じます。

が!

発音に関しては「ちがーう!」と声を大にして言いたい!

何故なら、

発音の仕方を覚える時 と

単語を覚える時 とでは、使っている脳の場所が違うからなんです!

まあでも、冷静に考えればそうですよね。

発音は、舌や口を滑らかに動かせるように何度も何度も筋肉を動かして、その動きを身体に定着させることで身に付くスキルです。

「体が覚える」までずっとそれをくり返すんです。

クロールで泳ぐ、自転車に乗る、キーボードを打つ、包丁を使うなど、誰でも最初はおぼつかなくても、練習を重ねたら、ある程度はできるようになるのと同じです。

つまり何が言いたいのかというと、発音って、実は英語学習の中で一番手っ取り早く上達を感じることができるスキルなんですよ!

きちんと練習さえ続ければ。

フォニックスを知っている方ならお分かりいただけると思いますが、英語のアルファベットは基本的には表音文字です。 英語はさまざまな言語が交じり合って発達していった言語なので、フォニックスの基本のルールがすべてのスペルに当てはまらないのが難点ではありますが、基礎的な音素を身につけるためにはとても優れた方法で、やらないのは非常にもったいないことだと思います。当たり前ではあるけれど、違う言語なので発音の仕方も違うのだという事を忘れてしまいがちになります。「何でこうなるの?」とこだわり始めたらなかなか上達しないのが言語学習です。つべこべ言わずに「そういうものなのだ」と受け入れるところから学習は始まるのです。

さて、発音を練習する時の一番気をつけなければならないことは何だと思いますか?

ズバリこの3点じゃないでしょうか↓↓

① 正しい音を確認すること

② 正しい音の出し方を確認すること

③ 自分の口の形を確認しながら練習すること

特に、③は実践していない方が多いのではないかと思います。

ぜひ、鏡を使って自分の口の開け具合や舌の位置を確認しましょう!

動画で確認するのもとても有効です。とにかく自分の発音を客観的に見てみることが大切です。

【英語発音技能検定EP-Pro®】は、試験問題を音読している動画を撮って送信するだけで受験が完了します。動画を送る前に、照れくさいと言わずに、是非ご自身の発音をもう一度チェックしてみてくださいね!


このコラムを書いたのは…

菅沼直子 一般社団法人Triple C協会代表理事 2男2女の母

1972年東京都出身。5~9歳までの間、アメリカのサンフランシスコ郊外で過ごす。帰国後は公立の小・中・高で学び、1995年慶應義塾大学環境情報学部卒業。子どもの小学校入学をきっかけに東京都内で小学校英語活動のゲストティーチャーを6年間務める。離婚後、子ども 4 人を連れて和歌山へ移住。生活のために始めた英会話講師の仕事を通して『地域による教育格差』と『根深い日本人の英語発音コンプレックス』を強く感じ、この2つを解消できる方法を探るようになる。英語を教える先生のスキルアップこそが日本人の英語コンプレックスを無くしていくカギとなるのではないかと考え2017年より【英語発音技能検定EP-Pro®】及び【英語発音技能測定テストEP-Jr®】を開発運営開始。2021年には音声連動型【英語学習教材シリーズEP-edu®】を開発。

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