英語の発音は息が大切!
こんにちは!
【英語発音技能検定EP-Pro®】を運営しております、一般社団法人Triple C協会代表理事の菅沼です。
今日は英語の発音で最も大切な”息”について書こうと思います。
以前「発音がなかなか上達しない人 必見!」というコラムでも触れましたが、英語は日本語と違い、無声音という息だけで出す音がたくさん存在します。
この無声音の音を英語らしく出すのが結構大変。
何故ならば、日本語の5倍くらいの息を使うからです。
5倍も?大げさなんじゃないの?
5倍は大げさかもしれないです(笑) きちんと計ったことはないので!
でも、”日本語よりもはるかにたくさんの息を使う”というイメージを表すのには『5倍!』と言いたいくらい、量が多いのは確かです。
(余談ですが、短母音の o 口の開け方でも「日本語の『オ』の音を出す時の3倍開けて」と指導しても、なかなか口をパカーンと縦に開けてくれない生徒さんが多いです。つまり、”本人は開いてるつもりでも、実際には全然開いていない”状態であることが多い。自分の口がイメージ通りに開いていないということが、鏡を見て確認するまで気付かない方が多いのです。なので、大げさくらいにお伝えした方がいいんだな、と指導する立場として感じています!)
【英語発音技能検定EP-Pro®】へ提出された受験者様の動画を採点している時に特に感じるのが、先ほども触れた無声音の息の量。特に s [ s ] ・f [ f ] ・th [ θ ]・sh [ ʃ ] ・h [ h ] などの音は、息の量が少なすぎると きれいに聞こえない音です。
日本語は、子音の後にもれなく母音の音がつく言語ですので、息の量もさほど必要ではありません。息に関しては省エネな言語です。息だけを響かせる、というような音は日本語には存在しませんよね。
ですが、言葉を発する時以外に、実は日常的に”英語の息”を出している場面はあるんです。
例えば:
- ・寒くて手がかじかんでいる時に、「はぁ~~っ」と息で手をあたためようとしている時。
- ・「シーっ!静かに!」という時の「シーーっ」の音。
- ・咳き込んだ時の「ケホっ!ゲホっ!」の音。
- ・くしゃみの音。
- ・思いっきりあくびした時の、あの感じ。
などの場面で、お腹の底からめいっぱい息を出していませんか?
英語の無声音の子音は、それくらいたくさんの息の量を継続して出すことで作り出される音なんです。
そして、お気づきの方もいらっしゃると思いますが、先ほど挙げた例の場面では、息の量だけでなく、喉もかなり開いているような感じがしませんか?その喉の開き加減も英語の発音をするためには実はかなり大切なのです。
英語の発音は、舌の動きや口の形だけでなく、息の操り方も大事になってくるんですね!
【英語発音技能検定EP-Pro®】を受験して下さった方の中には、採点結果の個別コメントに「無声音」についての指摘があった方もいらっしゃると思います。
「正しい音の出し方がわからない」「練習の仕方がわからない」など、お困りでしたらいつでもお問い合わせフォームからお問い合わせくださいませ!何かお力になれると思います。
このコラムを書いたのは…
菅沼直子 一般社団法人Triple C協会代表理事 2男2女の母
1972年東京都出身。5~9歳までの間、アメリカのサンフランシスコ郊外で過ごす。帰国後は公立の小・中・高で学び、1995年慶應義塾大学環境情報学部卒業。子どもの小学校入学をきっかけに東京都内で小学校英語活動のゲストティーチャーを6年間務める。離婚後、子ども 4 人を連れて和歌山へ移住。生活のために始めた英会話講師の仕事を通して『地域による教育格差』と『根深い日本人の英語発音コンプレックス』を強く感じ、この2つを解消できる方法を探るようになる。英語を教える先生のスキルアップこそが日本人の英語コンプレックスを無くしていくカギとなるのではないかと考え2017年より【英語発音技能検定EP-Pro®】及び【英語発音技能測定テストEP-Jr®】を開発運営開始。2021年には音声連動型【英語学習教材シリーズEP-edu®】を開発。