発音がなかなか上達しない人 必見!
こんにちは!
一般社団法人Triple C協会代表理事の菅沼です。私は【英語発音技能検定EP-Pro®】を運営する傍ら、個別に英語の発音指導もおこなっています。生徒様の中には、検定の受験をきっかけに個人レッスンを受けてくださる方もいらっしゃいます。
「独学でやってみているけど、なんだかうまくいかない」
「自分の出している音が違うのはわかるのだけど、正しい音に近づける方法がわからない」
そんな方々へ、口の形や声の出し方などを指導しています。
独学でやってもなかなか上達しない原因はいくつかあります。
発音が上達しない4つの原因
① 正しい音をきちんと確認していない
「これが正しい音だ」という思い込みをしていませんか?
カタカナ英語から脱却したければ、カタカナで見たことのあるような単語をいったん忘れる必要があります。
例えば start という単語を見て、自動的に「スタート」というカタカナを思い浮かべてしまう人は注意して下さい。そういう人はカタカナの字面に引きずられてしまいがちです。
正しい音をまず確認し、フォニックスのルールを一つ一つの文字に当てはめてゆっくりと発音してみましょう。
② 息を上手に操れていない
英語は日本語と違い、無声音という、息だけで出す音がたくさん存在します。
例えば、c, f, h, k, p, s, t などは無声音です。ch や sh も無声音ですし、th も無声音で出す時があります。
無声音の仕組みそのものは、一度知ってしまえば「ああ、そういう事なのね」と理解できる簡単なものです。ですが、実際に発音する段階で「あれ?音が全然出せていない」という事になりがちな音でもあります。
うまく出せていない原因は、息の量が少なすぎるのと、息の強さと勢いが弱すぎるのが原因です。また、発音する時に声が出てしまっていると、それだけ息の勢いが弱くなるので、クリアな無声音の音が出ないのです。
つまり、唇付近でどれだけ上手に息を操れるかが、重要なポイントとなります。
③ 舌の位置、歯の役割などがイマイチわかっていない
よく「rは巻き舌で」とか「fは唇を嚙んで」という指示を見かけることがありますが、その通りにしても正しい音は出せません。
しかも英語は、外へ響かせる音と、口の中で声をこもらせるような音や、鼻の方から出す音もあります。
それぞれの音の舌の位置や口の開き具合などをきちんとマスターしてしまえば、安定したきれいな音が出せるのですが、適当にフィーリングでごまかしてしまうと「なんか違う…」という音が生まれてしまうのです。
④ アクセントや抑揚、強弱がでたらめ
英語のアクセントはものすごく重要なのに、日本語のような平坦な音を出してしまう人がかなり多いです。英語のネイティヴスピーカーは、アクセントから生まれるリズムで単語を識別したり、抑揚から文章の中の重要な情報をピックアップしているので、これがはっきりしない発音だと非常に理解しづらくなります。
初めての単語は必ず辞書などでアクセントを確認しましょう!(私も必ず調べています!!)
ここまで読んで、「えー。道のりが長すぎる・・・」と思ったあなた。大丈夫です。
急がば回れで、発音の上達は他の技能の上達に直結しています。つまり、発音のスキルを向上させることに時間をたっぷり使っても、他の技能はおろそかにならないのです。一石二鳥どころか、スピーキング・リスニング・リーディング・ライティングの四鳥狙えるのです!
発音をしっかりマスターすることでこんなメリットが生まれます。
・会話がより通じやすくなる
・音のかたまりが聞こえるようになってくる
・読む速度が速くなる
・音のかたまりで覚えているので英作文が楽になる
あきらめずにコツコツと練習すれば、英語を使うのがもっと楽しくなります!!
練習の進め方などにお困りの方は、いつでもお問い合わせフォームからご連絡ください。
このコラムを書いたのは…
菅沼直子 一般社団法人Triple C協会代表理事 2男2女の母
1972年東京都出身。5~9歳までの間、アメリカのサンフランシスコ郊外で過ごす。帰国後は公立の小・中・高で学び、1995年慶應義塾大学環境情報学部卒業。子どもの小学校入学をきっかけに東京都内で小学校英語活動のゲストティーチャーを6年間務める。離婚後、子ども 4 人を連れて和歌山へ移住。生活のために始めた英会話講師の仕事を通して『地域による教育格差』と『根深い日本人の英語発音コンプレックス』を強く感じ、この2つを解消できる方法を探るようになる。英語を教える先生のスキルアップこそが日本人の英語コンプレックスを無くしていくカギとなるのではないかと考え2017年より【英語発音技能検定EP-Pro®】及び【英語発音技能測定テストEP-Jr®】を開発運営開始。2021年には音声連動型【英語学習教材シリーズEP-edu®】を開発。