Rhyming ってなぁに?
みなさん、rhyming (ライミング)って聞いたことはありますか?
英語の発音を学んでいるのならば、rhyme には必ず触れてもらいたいほど重要なものです。
英語の歌は、ほとんどすべて rhyme している
rhyming は日本語で言うと「韻をふむ」ことです。
…と言っても、何のことだかピンと来ない方も多いと思うので、
おなじみのこちらの歌の歌詞を☆
Twinkle, twinkle, little star,
How I wonder what you are!
この赤字で書いてある単語 star と are は、両方とも同じ音で終わっています(発音記号はər;)。
Up above the world so high,
Like a diamond in the sky.
次の high と sky も最後の部分が同じ音ですね(発音記号はái)。
このように、綴りが違っても音は同じなのが rhyming。
単語のおしりの音が合ってさえいれば rhyme していることになります。
だから、これらの組み合わせはすべて rhyme しています。
stop / hop / mop
rain / plane / champagne
pair / bear / square
みなさんの好きな英語の歌も必ず rhyming している部分があるので、一度歌詞をじっくり見てみてください!日本語の俳句(五七五)や短歌(五七五七七)のように、詩を書く時の”きまり”になっているんです。だから英語の歌は比喩表現が多かったり、歌詞の意味がよくわからないものが多かったりするんですね。とにかく韻をふむ事が何よりも大切なルールなのです。
さて、rhyming の神様と言えば Dr. Seuss なのですが、ご存知でしょうか?
たくさんの絵本を出しています!こちらを覗いてみてくださいね♪
【英語発音技能検定EP-Pro®】の試験にも
rhyming の重要性を多くの英語指導者の方にも知っていただくために【英語発音技能検定EP-Pro®】の試験には rhyming を意識した出題があります。
なぜなら、初めにも書いたように、英語の発音学習と rhyming は切っても切れない密接な関係があるからです。
きちんと rhyming ができるという事は、安定した発音ができるという事です。
英語のレッスンで必ず歌う ABC Song も、日本人が歌いやすいように rhyming を無視した歌詞にしているバージョンがありますが、間違ってもそれを使って指導しないでもらいたいなぁ。。。と切に願うのであります(。-人-。)
このコラムを書いたのは…
菅沼直子 一般社団法人Triple C協会代表理事 2男2女の母
1972年東京都出身。5~9歳までの間、アメリカのサンフランシスコ郊外で過ごす。帰国後は公立の小・中・高で学び、1995年慶應義塾大学環境情報学部卒業。子どもの小学校入学をきっかけに東京都内で小学校英語活動のゲストティーチャーを6年間務める。離婚後、子ども 4 人を連れて和歌山へ移住。生活のために始めた英会話講師の仕事を通して『地域による教育格差』と『根深い日本人の英語発音コンプレックス』を強く感じ、この2つを解消できる方法を探るようになる。英語を教える先生のスキルアップこそが日本人の英語コンプレックスを無くしていくカギとなるのではないかと考え2017年より【英語発音技能検定EP-Pro®】及び【英語発音技能測定テストEP-Jr®】を開発運営開始。2021年には音声連動型【英語学習教材シリーズEP-edu®】を開発。