単語を並べれば英語は通じる?
「英会話なんて、知ってる単語を並べたらなんとか通じるでしょう?」
「文法めちゃくちゃでも、コミュニケーションは取れるよ。」
そんなご意見をよく聞きます。
果たしてそうなのでしょうか?
デタラメ英語でどれだけ通じるか?
「フィーリングで何とかなる。」
旅先やビジネスシーンで、ブロークンイングリッシュでも何とかうまく切り抜けてきた方は言い切りますね。
初心者の場合は、それでもOK!
臆することなくチャレンジする気持ちが一番大切なので、とても良い事だと思います。
しかし、このレベルで満足していたら、いつまで経っても幼稚な会話しかできません。せっかくの旅行も当たり障りのない体験で終わり、ビジネスに至ってはチャンスを逃しかねません。
「デタラメ」と一口で言っても、
・文法がデタラメ
・発音がデタラメ
・和製英語を英語と勘違いして使ってしまう
など…いろいろな「デタラメ」があると思います。
この中で一番通じやすいのは、「文法がデタラメ」な英語でしょう。
ただしこれは、発音が間違っていない場合に限ります!
文法に自信がない人こそ、発音矯正!
「文法がデタラメ」とは、つまり、単語の順番が正しくないことですよね。
単語を並べるだけでも、通じることは通じます。
May I have some water, please?
を
Please, water drink.
と言ったとしても、恐らく「水が欲しいんだな」というのは察してくれます。
しかし!
その単語の発音が間違っていたら…
知っていましたか?
Water は日本人が「通じない」と嘆く英単語ナンバーワンです!
また、
walk と work も聞き返される確率の高い英単語です。
では、
fly と fry は?自信をもって発音できますか?
…挙げていったらキリがないので、この辺で。。。
文法に自信がなくてデタラメなら、単語こそしっかりと正しい発音で言わなければ、
一番肝心な「言いたいこと」が伝わりません!
英語が苦手な方は、
発音こそ、一番大切!
発音こそ、身につけるべき!
正しい発音で言える単語を増やしていけば、コミュニケーションが前よりも一気に楽になりますよ。
このコラムを書いたのは…
菅沼直子 一般社団法人Triple C協会代表理事 2男2女の母
1972年東京都出身。5~9歳までの間、アメリカのサンフランシスコ郊外で過ごす。帰国後は公立の小・中・高で学び、1995年慶應義塾大学環境情報学部卒業。子どもの小学校入学をきっかけに東京都内で小学校英語活動のゲストティーチャーを6年間務める。離婚後、子ども 4 人を連れて和歌山へ移住。生活のために始めた英会話講師の仕事を通して『地域による教育格差』と『根深い日本人の英語発音コンプレックス』を強く感じ、この2つを解消できる方法を探るようになる。英語を教える先生のスキルアップこそが日本人の英語コンプレックスを無くしていくカギとなるのではないかと考え2017年より【英語発音技能検定EP-Pro®】及び【英語発音技能測定テストEP-Jr®】を開発運営開始。2021年には音声連動型【英語学習教材シリーズEP-edu®】を開発。