発音指導について

　児童英語教育に携わって15年近く経ちますが、発音指導はあまり重視してきませんでした。発音指導をしても子どもたちは楽しくないだろうし、英語を嫌いになられては困ると勝手に思い込んでいました。それより、英語で発信する楽しさ、英語で表現する楽しさを感じてほしいという思いの方が強かったのです。

　ところが昨年、同業仲間の友人から発音指導の重要性を教えてもらい、少しずつ勉強を始め、自分のレッスンで取り入れるようにしました。すると、子どもたちは日本語にない英語の音を出すことが楽しいようで、一生懸命練習してくれるではないですか！そこから、th, l, r, f, v など出てきた時すぐにコツを伝えるにはどうしたらいいか考えるようになりました。遊び感覚で教えれば楽しんでくれることを学びました。

　ちょっとしたコツを教えることでカタカナ発音からネイティブ発音に変化するのを目の当たりにし、発音指導に可能性を感じるようになったのです。

受験体験記

　私は幼少期をアメリカで過ごしているので、2級から1級は合格できると思っていましたが、特級はプレゼンがあるということで二の足を踏んでいました。でも発音指導を始めたからにはそんなことも言っていられません。勇気を出して申し込み、そこから提出期限まで寝ても覚めても頭の中は発音の事でいっぱいでした。プレゼンの練習は正直大変でしたが、真剣に取り組めた貴重な時間でした。そしてドキドキしながら待つこと一週間、合格通知とともに温かいコメントもいただけたことは大きな励みになり、自信にもなりました。

　小さい頃身に付けた発音は一生ものです。

　この先生に教わって良かったと思ってもらえるような指導者を目指し、精進していきたいです。