コラム

変わらない リスニングテスト

発音

コミュニケーションの基礎

先日、日本英語検定協会の実用英語技能検定(いわゆる「英検」)の1級を受験してきました。

いやぁ、難しかった!

何が難しかったって、リーディング前半の【短文の語句 空所補充】 の部分ですね…。

見たこともないような単語が4つ並んでいる問題もあって、ちょっと泣きそうでした。(笑)

負け惜しみっぽいですが、受験しながら「英語の技能って結局、なに?」と考えていました。

英語に限らず、言語は人間が情報交換をする時に用いるツールです。

お互いに同じルールに則って機能している言語を使う必要があります。

相手が見たことも聞いたこともないような単語を使ってコミュニケーションを図ろうとしても結局は通じないのですから、知っていても無駄…は言い過ぎかも知れませんけど…この試験は一体何を図ろうとしているのかなぁ…?と思いました。

相手が理解しやすいように言葉を選ぶのは、双方にとって有意義なことですし、発音も同じです。相手に理解してもらえるように、きちんとルールに則った音を出さなければ一方的で身勝手な情報発信になってしまいますよね。

リスニングテストの不思議

さて、単語の話はひとまず置いておいて、リスニングテストについても不思議に感じたことがあります。

英語のリスニングテストと言えば、スピーカーから流れる会話、もしくはパッセージを聞いて適切な答えを選ぶ、という形式が王道となっていますが、これももはや時代遅れなんじゃないのかなぁ?と思いました。

普段の生活で「音声だけ」による情報伝達って、

  • 車内や機内のアナウンス
  • 商業施設や空港などでのアナウンス
  • 電話
  • ラジオ

…くらいではないでしょうか?

インターネットもこれだけの発達を遂げた現在、映像による情報伝達の手段もここ10年ほどで大きく変化しました。

映像と言えばテレビだったのが、今では様々な形態のメディアが登場し、誰もが気軽に映像を作って世界中へ発信することができるようになりました。

百聞は一見に如かず。映像を使った情報伝達は音声のみ・文字のみよりも遥かに膨大な量の情報をやり取りできるようになりました。テロップ付きの映像も今では当たり前になってきています。

そんな時代の中で、いまだに「音声のみ」によるリスニングテストの見直しが行われないのは、なんだか変な気がします。

会話にしてもパッセージにしても、どうして映像も伴った問題を作成しようという動きにならないのかなぁ?


このコラムを書いたのは…

菅沼直子 一般社団法人Triple C協会代表理事 2男2女の母

1972年東京都出身。5~9歳までの間、アメリカのサンフランシスコ郊外で過ごす。帰国後は公立の小・中・高で学び、1995年慶應義塾大学環境情報学部卒業。子どもの小学校入学をきっかけに東京都内で小学校英語活動のゲストティーチャーを6年間務める。離婚後、子ども 4 人を連れて和歌山へ移住。生活のために始めた英会話講師の仕事を通して『地域による教育格差』と『根深い日本人の英語発音コンプレックス』を強く感じ、この2つを解消できる方法を探るようになる。英語を教える先生のスキルアップこそが日本人の英語コンプレックスを無くしていくカギとなるのではないかと考え2017年より【英語発音技能検定EP-Pro®】及び【英語発音技能測定テストEP-Jr®】を開発運営開始。2021年には音声連動型【英語学習教材シリーズEP-edu】を開発。

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