コラム

意外と知らない!② 英語の n の音

発音

こんにちは!指導者向けの【英語発音技能検定EP-Pro®】を運営している一般社団法人Triple C協会・代表理事の菅沼です。

日本では意外とあまり知られていない英語発音のルールについて、いくつかのシリーズでご紹介したいと思います!

今回は、英語の n の音について。もしかして…日本語の「ン」の音で発音していませんか?

え?同じ音じゃないの?

日本語の「ン」の発音なんか、どうやって出しているのか、普段は全く気にしたこともない方が多いと思いますが、日本語の「ン」は実は後ろにくる音によって変化する、不思議な音なのです。

どんな風に使い分けているか、色々なサイトで紹介しているので、ぜひ調べてみてくださいね!

それに対して英語の n の音はどうやって発音しているかというと…

① 舌先は口の天井(上顎)に押し当てる

② 口は軽く開ける

③ 鼻の方へ声(息)を通して NNNNN と発音する

つまり、鼻から出る音なんです!(鼻をつまむとうまく音が出せなくなります!)

【英語発音技能検定EP-Pro®】では、単語の語末に n がある単語で減点される人が多く、ちょっとした危機感を覚えています。

減点されないようにここを気をつけて!

正しく n の音を発音するために、ここを気をつけましょう!

【簡単チェック】

① 唇を閉じていませんか?

 ➡ 上下の唇を閉じてしまうと m の音になってしまいます。

  ・”sun” が “some” にならないように気をつけましょう!

② 舌先はきちんと上顎についていますか?

 ➡ 舌先ではなく、舌の付け根(奥)のあたりをクッと上げているだけでは日本語の「ン」の音になってしまいます。

  ・食べるとおいしい “パン” と、調理器具の “pan” の語末の音をしっかりと区別して発音してみましょう!

とにかくポイントは舌先を上顎(口の天井)にしっかりと押し当てること!

鼻から音がきれいに抜けていたら大正解です!


このコラムを書いたのは…

菅沼直子 一般社団法人Triple C協会代表理事 2男2女の母

1972年東京都出身。5~9歳までの間、アメリカのサンフランシスコ郊外で過ごす。帰国後は公立の小・中・高で学び、1995年慶應義塾大学環境情報学部卒業。子どもの小学校入学をきっかけに東京都内で小学校英語活動のゲストティーチャーを6年間務める。離婚後、子ども 4 人を連れて和歌山へ移住。生活のために始めた英会話講師の仕事を通して『地域による教育格差』と『根深い日本人の英語発音コンプレックス』を強く感じ、この2つを解消できる方法を探るようになる。英語を教える先生のスキルアップこそが日本人の英語コンプレックスを無くしていくカギとなるのではないかと考え2017年より【英語発音技能検定EP-Pro®】及び【英語発音技能測定テストEP-Jr®】を開発運営開始。2021年には音声連動型【英語学習教材シリーズEP-edu®】を開発。

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