学校や教室などのあらゆる場面で活躍する英語指導者のレベルアップ・スキルアップを目指した検定です。指導者のスキル向上こそが、グローバル化が進む社会を生き抜く子ども達を育てていくことに繋がると信じているからです。
今、日本の英語教育は大きく変わろうとしています。文法中心・読解中心の英語から、会話やコミュニケーション能力を重視した英語力を伸ばすことが求められるようになりました。学習指導要領の改訂に伴った「英語で授業を行うこと」「小学校の英語教科化」「大学入学共通テスト出題形式の変更」など、その大きな変化に期待を寄せるとともに、戸惑いや不安を感じている指導者もいらっしゃるのではないでしょうか。
英会話によるコミュニケーションを支える根っこは「正しい発音」です。相手に楽に通じる発音で話す事はもちろんのこと、相手の話していることを聞き取る力も、発音の正しい知識の上に成り立っています。コミュニケーション能力の向上には「音声」の指導が不可欠なのです。
英語の発音は決して難しいものではありません。フォニックスの知識があるだけで、発音に対する理解が飛躍的に向上します。本検定の受験に向けて取り組む中で、多くの気付きや発見があることを願っています。
確かな発音指導力を持った先生をきちんと評価する検定です。お手本となる安定した英語発音ができているかどうかをチェックします。
英語発音の基礎であるphonics( フォニックス) の法則をしっかりと理解しているかどうかを見ます。
動画を撮影して送るだけなので、日を選ばずお好きな時間に受験できます。提出期限内(2 週間) であれば何度でも練習可能。
採点結果とともに、細かなアドバイスをお送りしています。スキルの更なる向上に、どうぞお役立てください。
確かな発音指導力を持っ到達度をわかりやすく。3 級~特級まで4 つの級があり、あなたのレベルに合わせてチャレンジできます( 一定の条件あり)。
試験内容は、明日からのレッスンに早速使える「発音のエッセンス」が詰まったものになっています。日本語にはない音を、その違いに注意しながら発音することが大切です。
ネイティブスピーカー1 名とバイリンガルの日本人2 名の3 人体制で採点しています。採点に偏りがないのも信頼できるポイントです。
残念ながら不合格だった場合や次の級にチャレンジしたい場合に、ご連絡を下さればオンラインで個別の発音指導が受けられます。
採点結果は細かいアドバイス付き。
受験に向けた特訓や結果送付後のフォローアップも、個別に指導することが可能です。
オンライン団体研修も受け付けております。
学校の授業や教室のレッスンで使える教材も開発しています。
級 | レベルの目安 | 合格基準 | 出題内容(形式) | 受験資格 | 受験者の例 | 検定料(税込) |
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3級 | ・英語と日本語の発音の違いを理解している ・指導する上で基本的な発音を身につけている | ・子音と連続子音が正しく発音できる。 ・短母音の区別がはっきりできる。 ・短文の中でも単語がしっかり発音できる。 | ・簡単な自己紹介 ・1 ~ 20 の数字の発音 ・3 文字からなる単語の発音 ・似ている単語の発音の区別 ・短文の読み (撮影した動画を提出) | 特になし | ・もっと発音が上手くなりたい方向け ・小学校教員(1~4年生を指導している) ・幼稚園(保育園・こども園)で英語の指導をしている教員 ・おうち英語を行っている保護者 | ¥5,500 |
2級 | ・英語特有の発音の仕方を理解し、発音できる ・生徒に対してお手本となる正しい英語発音ができる | ・様々な子音に対し、安定した発音ができる。 ・長母音を区別して発音できる。 ・リエゾン(単語と単語をつなげて文章を滑らかに言うこと)が使える。 | ・簡単な自己紹介 ・アルファベットの名前読み、A ~ Z で始まる単語の発音 ・韻を踏む単語の発音 ・母音の異なる単語の発音 ・短文の読み (撮影した動画を提出) | 特になし | ・自分の発音レベルを知りたい方向け ・小学校教員(5~6年生に指導をしている) ・中学校教員 ・英会話講師 ・フォニックス指導に力を入れている先生 | ¥8,800 |
1級 | ・ネイティヴスピーカーと遜色のない、滑らかで安定した発音ができる ・生徒に正しい発音を細かく指導できる | ・生徒に教える際に、気を付けなければならない点を理解している。 ・様々な母音に対し、安定した発音ができる。 ・アクセントやリズムに気をつけながらナチュラルな発音ができる。 | ・フリートークの自己紹介 ・アルファベットの名前読み、A~Z で始まる単語の発音 ・韻を踏む単語の発音 ・母音の異なる単語の発音 ・短文の読み ・短い物語の音読 (撮影した動画を提出) | 英語発音技能検定EP-Pro ®2級合格者 | ・英語の発音に自信のある先生 ・中学校教員 ・高等学校教員 ・英会話講師 ・通訳案内士 | ¥14,300 |
特級 | ・大変優れた発音スキル及び指導力を身につけている ・プロへの発音指導ができる ・ネイティヴスピーカーよりも細やかな指導ができる | ・指導者として、発音指導の重要性を理解している。 ・日本人には難しいとされる英単語の発音が正しくできる。 | ・簡単な自己紹介 ・日本人が発音しづらい単語の発音 ・短い物語の音読 ・日本語によるプレゼンテーション (撮影した動画を提出) | 英語発音技能検定EP-Pro®1級合格者 | ・更なるレベルアップを目指す先生 ・発音コーチ ・発音矯正講師 ・英語スピーチ指導者 | ¥22,000 |
相手に負担をかけない英会話
聞きとりにくい発音は知らず知らずのうちに相手のストレスになり、しっかりと耳を傾けてもらえなくなります。発音がきれいだと、最初から同じ土俵に立つことが可能に。
リスニング力がアップし、コミュニケーションが円滑に
正しい発音で音読ができるようになると、あれほど聞こえなかった英文が急に聞こえるようになります。自分で出せる音は聞こえるのです。
伝わる喜びが実感できる
難しい文法がわからなくても、単語ひとつでしっかり伝わるようになります。日本語にはない、英語特有の音をしっかりマスターすることが肝心。
後から必ず矯正したくなる日がやってくる
大人になってからのやり直し英語で、最終的に行きつく感想は「最初から発音をやっておくべきだった」というもの。一番着手しやすいのもお勧めの理由です。
発音がどんどん楽になる
フォニックス*を学ぶうちに、どうして a がan になるのかも理解できるようになります。
法則を知り、練習することでカタカナ英語からの脱却。
一生もののスキルとなる
一度身についたスキルは、お金やモノと違ってあなたの一生の宝となります。英語に苦手意識を持っていた人でも、英語に興味が湧いてきます。
*フォニックスとは
フォニックスとは、アルファベットの一つ一つの文字が持つ「音」のルールを学ぶ学習法です。英語圏ではリーディング能力の向上のために、幼稚園からフォニックスの学習を始めます。
日本語のかな文字は、音を表す文字なので、「あ」は「あ」、「い」は「い」と発音します。しかし、アルファベットの「b」は、名前は「ビー」ですが、「ビー」とは発音せず、「ブッ」と発音します。
bag という単語は、b 「ブッ」 + a 「ェア」 + g 「グッ」 という音を組み合わせて bag 「ベアグ」という発音になります。このように、文字と音の法則を覚えてしまえば、綴り字を見ただけでその単語を英語らしい音で楽々と音読できるようになるのです。
便宜上カタカナで音を表記しましたが、英語の発音指導をする時は、なるべくルビを振らないことが大切です。英語には、日本語にはない「無声音( 息だけで発する音)」がある、日本語の約5倍の数の母音がある、といった特徴があります。音の成り立ちが日本語とは根本的に違うので、無理やりカタカナで書き表そうとすると、本来の音とは違う音になってしまいます。いちど本来の音と違う音を覚えてしまうと、のちのち直す時に大変苦労します。ですから、アルファベットの文字を正しい音で覚えるフォニックス学習が重要になってくるわけです。
フォニックスは、それほど複雑なものではありません。ネイティブスピーカーは、だいたい6~7歳くらいまでにこのルールを覚えます。ルールを身体で覚えることで、初めて見る単語でも自力で読めるようになり、初めて聞く単語でも綴りを予想して書けるようになります。
つまり、フォニックスのルールを覚えることによって、発音能力だけでなく、リーディング能力、ライティング能力、そしてリスニング能力も同時に向上させることが出来るのです。
日本語も漢字には音読みと訓読みがあり、文字と音が必ずしも対( つい) になっている訳ではない事が小学校2年生くらいから概念として理解できるようになります。このことから、フォニックス学習に最適な時期は、小学校2年生頃だということが言えます。