私と英語との関わり

学生時代は英語は受験科目で、苦手意識がありました。

そんな英語を自ら学ぶきっかけになったのが、大学の時に参加したホームステイ研修。

映画で見る海外の生活に憧れて興味本位で行ったアメリカで、自分の英語力のなさに愕然としましたが、一方で単語だけでも通じたときの嬉しさは格別でした。

英語が話せると本当に世界が広がるのだと実感し、コミュニケーションツールとしての英語を学ぼう！と決意した出来事でした。

発音上達のきっかけ

英語を学ぶにつれて、仕事で英語を使いたいと思うようになり、ワーホリに行ったカナダでTEFL（英語教授法を学ぶコース）を受講。

でも実はこの時、発音を教えるクラスが一番苦手で、授業もなかなか理解できず、本当に悔しい思いをしました。発音上達のためにプライベートレッスンを受けたほどです。

帰国後、英会話学校で教え始めましたが、教えるためにまず学ぶ、を繰り返す毎日。

今まで間違っていた発音していた単語に気づき、衝撃を受けたこともありました。

それでもネイティブの同僚に確認しながら発音を練習し続けたこと、日々英語を話す環境にあったことが、自分の発音力向上に役立ったと思います。

教え始めた当初は、帰国子女の先生と比べられて落ち込んでいた私も、いつの間にか、発音がきれい、ネイティブより発音指導が厳しい、と言われるまでになりました。

受験のきっかけ

13年の英会話教室勤務を経て、現在はオンラインで、英語コーチとして発音に力をいれた指導をしています。

発音は上達が早く、英語に自信がない方でも短い期間で変化を感じられるようになるのが素晴らしいと思っています。

発音指導仲間の先生が保有していたことで知ったこの試験は、発音を専門に指導する上で特級取得は強みになると考え、受験を決めました。

今回受験してみて、１つ１つの音を手を抜かず丁寧に発音することの大切さに気づくことができたのは、大変有益でした。

試験問題を確認してから動画送付まで期間があるため、納得行くまで練習出来るのもこの試験の良いところです。

細部に意識を向けて練習することで、自分の発音を客観的に見ることができますし、それでも気づけない部分はフィードバックを受けて修正できるのも、大きなメリットだと感じます。

今後の目標

発音指導や添削をしていると、生徒さんやSNSのフォロワーさんから「分かりやすい」という声をいただきます。

私自身、発音が分からなくて迷走した時期が長かったので、自分の苦労を踏まえ、少しでも分かりやすく、少しでも簡単に、正しい発音を身につけてもらえたらと思っています。

発音を身につけるには、①正しい音の出し方、②自分の音がどうなっているのか、③どこをどう変えたら正しい音が出せるのか、の３つを知ることが必要ですが、実はそこで止まってしまう方がたくさんいます。

指導していく中で、一番大事なのは、正しい音が出せた後「自然に正しい音で話せる」レベルまで訓練して自分のものにすること、だと感じています。

ただ、一人でそれをやり続けるのは本当に難しく、実際私も今回受験したことで、「正しい音は知っている」のに自分の癖が出ている部分があると気づくことができました。

定期的に添削の機会を得ることは発音上達に欠かせない、と改めて感じています。

現在私は、コーチングに加え、発音記号で正しい音を学び、その後フォニックスを学ぶ、という総合的な発音コースも教えています。

基礎を学んだ上で練習を続ける生徒様の発音がどんどん変わっていくのを見るのは、本当に励みになりますし、生徒様自身が、リスニング力の変化や会話での手ごたえを感じてくれているのも、嬉しく思っています。

発音が上手になると、自分の英語に自信が持て、英語を話すのが楽しくなります。

さらにスムーズなコミュニケーションが出来るようになり、その「伝わる英語」は自分が今いる世界と可能性を広げるツールになります。

たくさんの方が英語を使って今よりもっと豊かな人生のステージを歩んで欲しい。

そのために今後は質の高い発音指導が出来るコーチの養成にも取りくみつつ、生徒様の指導にも一層力を注いで行きたいと思います。